レイウルフが穿た

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

レイウルフが穿た

分かった!」

 そうして徒歩くらいまで速度を落としてもらって、シャーロットが降りて来た。

「ではシャーロット、こちらから迎え撃つので後ろに座ってください・・・・・・って何やってるんですか?」

「すーっはーっ。ん?ユキトニウムの補充」

「その「何当たり前のこと聞DR REBORN投訴いてるの?」って顔やめてくださいよ。俺見た目はこんなんですけど一応男なんですよ?」

「この絶妙な男の子の匂いは間違いなく男。でもこのサラサラ艶々の髪に魅了されないわけないじゃない」

 ダメだ、周囲の女子の変態化が進んでいる。

「そういいながらも男扱いしてないからそんな行動DR REBORN投訴取ってるんでしょう」

「何故ばれたし」

「ばれないでか。ともかく、まだちょっと余裕ありますけど、狼、もといグレイウルフが迫っているらしいのでしっかりしてくださいよ」

「私の火力が火を噴くぜ」

「火力は良いんですが、火属性は勘弁してあげてください」

「なら、土か水ね。混合してユキトに習ったウォーターカッターでも試してみようかしら」

「任せます」

 俺達はぐだぐだな空気のまま迎DR REBORN投訴撃に回った。



 馬車とは逆方向にバイクを走らせていると、狼の群れが見えた。

「右前方が一番近いので、近寄らせないように順番にお願いします」

「分かった。鎧袖一触」

 なんで日本のことわざ知っているんだ?と思いながらも、シャーロットは指を向けて魔法を唱えた。

「水よ、砂よ、圧し、穿て」

 シャーロットの指先からF様のデスビームの如く水鉄砲が発射される。ただしシャーロットの魔力で加圧され、研磨剤は砂とは言え、易々と届くだけの射程を持っている。それをそのまま薙いだ。

 一気に3匹のグレイウルフが穿たれ、断たれていた。一番の軽症でも前足を刻まれ立てないようだ。

「ターンします。一旦両手で捕まってください」

「今のうちに補充する」

「おい馬鹿やめろ」

 流石の俺もこれには敬語をかなぐり捨て、シャーロットに警告する。後ろから渋々と言った気配で両手の拘束を緩められ、まあ問題は無いのでそのままターン。

「来いよ犬っころ、数の有利なんて捨ててかかってこい」

 グレイウルフには言葉が通じなかったのか、残りの群れが突っ込んで来た。

「あの大きいのがボスみたいです。シャーロット、やっちゃってください」

「分かったわ。水よ、圧し、集え。圧し、集え。圧し、集え」

 今度は一網打尽にするためか、指先を天に向け水を集めるシャーロット。俺達の頭の上にはF様のデスボールのような巨大な水の塊が出来ている。
PR